3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「僕、ずっと好きな人がいなかったんです」

 え……?



 大志くんの言葉に耳を疑う。

 好きな人がいない……? 彼女がいたのに?


 そんな私の気持ちが分かったのか、大志くんは少し気まずそうに視線を地面に落とした。


「実句さんに呆れられるかも知れないけど……。

今まで、"好きな人がいないなら付き合って"って言われて、付き合ったことがあります。

"好きな人ができるまで"って。

実句さんが見たあの子もそうでした」


 好きな人ができるまで……? そんな付き合い方してたの?


 意外に思いながら大志くんを見つめる。


 大志くんは、チラリと私の反応を伺うと、また目線を下げて続けた。
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