3番目の高度合成数。-年下のキミと-

 辛うじてシャワーを浴びたあと、明るい内に寝てしまった。


 寝苦しくて目を開けると周りは真っ暗闇。

 何時間寝てたんだろう……。



 だいぶ熱は下がったみたいけど、まだ体は鉛のように重い……。



 明かりを求めて携帯に手を伸ばす。



「もう十二時か……」



 すっかり夜中だ。




 携帯を開いただけでわかる、不在着信も新着メールもない、いつもの待ち受け画面。


 朋くんから連絡がないのは予想通りだけどね。




 でも……。



 言いようのない虚しさが襲う。





 新着メール問い合わせをしてみる。



 "新着メールはありません。"



「……」



 大志くんからのメールが届いてなかった。



 携帯を教えてから、初めてのことかも知れない。
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