3番目の高度合成数。-年下のキミと-

 お昼過ぎ、洗濯も済ませた私は『cube』に向かう。



 扉を開けると、カランカランと少し重たい鈴の音とともに、いつものウッド調の店内が目に入った。いつものホッとする空間。


「いらっしゃいませ!! 来てくれたんですね」
 
 笑顔の大志くんが迎えてくれる。


 チラホラと店内にお客さんはいるけど、いつものカウンター席は空いていた。


「お、実句ちゃん、連日で嬉しいねぇ」

 マスターがニッコリ笑いながらお冷を出してくれる。



「今日は大志くんに、オレンジティー入れてもらいに来ました」

「ん? 大志に?」


 マスターがちらり、と大志くんを見ると、大志くんがパッと目を逸らした。


「大志ぃ、いつからお冷以外出せるようになったのかなぁ~?」

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