∫hiRo 〜雨の向こうで僕が思うこと〜
その夜、シロはお友達のアッチャンの車に乗って、みんなで帰って来た。
タツヤとノブリンも一緒だった。
アッチャンの車の後方には、シロの自転車が無理やり積んであった。
「何だよ、大雪だっていうから楽しみにして来たのに、雪なんてナイじゃん!」
アッチャンたちは呆れ顔で笑った。
シロはガク然としていた。
「朝はあったんだってば、な? クロ。もう……今日は本当にツイてないよ」
シロはしょぼくれていた。