ひめがたり~いばら姫に真紅の薔薇を~
「そうだろうね。まあいいや。それで、これを飲んで幻覚が見えて、それで何で携帯の電源おとしたの? 携帯、関係ある?」
すると弥生は俯いた。
「気味悪いんです。飲んだ直後紫堂くんからメールが来て」
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Title: サンキュ
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お前の吐息の香り、
そそられるね。
紫堂櫂
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何ということを言うんだ、偽櫂。
「その時はあまり気にしてなかったんですけど、昨夜お風呂入った時、入浴剤にしたんです。そしたらメールがきてて」
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Title: 誘ってんの?
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風呂上りか?
身体から漂う香りに、
俺やられそうだ。
紫堂櫂
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「別に薔薇云々とはないですけど、だけどタイミング良すぎるし、気味悪いじゃないですか。まるでストーカー!
そしてその内、突然携帯画面が勝手にゲームに切り替わったんです。そうしたら地図が……うちの周辺の地図が表示されて、家に向かって何かの赤い点が少しずつこっちに向かって動いていて。
一体何なの?
何が始まるの?
もうそれでパニクって。怖くて怖くて、だから……動くことすら怖かったのッ!」
弥生はまた泣き出してしまった。
あたしは弥生の背中を撫でながら、玲くんに判断を求めた。
「電源……
入れてみるよ、弥生ちゃん」
玲くんは…押し鎮めたような声を出した。