ひめがたり~いばら姫に真紅の薔薇を~
あたしは無意識に荒い息を吐く。
こんなことはありえるのだろうか。
携帯が自らの意志を持っているように、画面を動かすことは、可能なのだろうか。
突然――
小さな赤い点が、その地図の端に現れた。
赤い点が点滅しながら動く。
中央たる弥生の家に向けて動いている。
あたしの顔は強張る。
赤い点が、弥生の家と重なる。
そして――
「!!」
画面に、2本の刀が交わったような
そんなマークが大きく表示された。
ガッシャアアンッ
「!!!?」
瞬間――
派手に割られた窓の硝子。
突如中に飛び込んできたものは――。
「血色の薔薇の痣(ブラッディ・ローズ)!?」