ひめがたり~いばら姫に真紅の薔薇を~
「……やばッ!! 第4防衛プログラムも破られた。このままじゃあ、ゲームが、プログラムが盗られるッッ!!」
由香ちゃんがディスプレイに飛びついて、悲痛な叫びを上げた。
「ゲームオーバーなんじゃねえの?」
呟いた煌が足を進め、コンピュータに手をかざした。
「お前も判ってるんだろ。
このままじゃ駄目だって。
なら――」
そして煌は機械に手を置いた。
「壊してやるよ」
ボンッ
「何するんだい!!!
ああ、あああああ!!!」
確かに聞いてはいたけれど。
「うわあ、あああ!!!
やめろってばあああ!!!」
煌が触ると――
ボンッ
機械が壊れるって。
――全てじゃないんだ。精密機械に限ってね。
――家電程度は平気だったよな。
――きっと馬鹿犬の馬鹿さ加減に、精密機器がついていけずにショートするんですわ。
本当に――
「………」
火、吹いた。
凄いや、このワンコ…。