ひめがたり~いばら姫に真紅の薔薇を~
 


「処女は声を上げたのか?」


尚も拗い緋狭様の攻撃に、櫂様は一瞬目を光らせて、そして静かに笑った。


「声が上がる前に、深い眠りにつかせました。大分体力を使わせてしまったので。これ以上は、芹霞の身体が持たなく――いや、持たないのは俺の方か」


櫂様が自嘲気に笑うと、


「ぶっ!!!」


玲様がまたお酒を吹き出した。


「………」


今度は私の顔に直撃だ。



「あ、お、なッ!!!」



煌の狼狽は、一番酷く。



「そうか。


――で、坊はどう見る?」




緋狭さんから…笑いが消えた。

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