ひめがたり~いばら姫に真紅の薔薇を~
「僕…思っていた以上に、諦めが悪いみたいだ。
……忘れてって、自分から言ったのにさ」
そして僕は――
月長石の力を解放する。
バリバリと音をたて、
青い光は…僕の手を包み込む。
「それは紫堂の反乱とみなすぞ?」
どこからか怒りに震えた声がした。
「いいえ。これはあくまで私的な抗い。
貴方達は僕の境界に触れてしまった。
だから僕は狂いましょう。
――…お望み通りに」
もう僕は――
我慢するのは疲れたから。