ひめがたり~いばら姫に真紅の薔薇を~



「僕…思っていた以上に、諦めが悪いみたいだ。


……忘れてって、自分から言ったのにさ」



そして僕は――

月長石の力を解放する。



バリバリと音をたて、

青い光は…僕の手を包み込む。



「それは紫堂の反乱とみなすぞ?」


どこからか怒りに震えた声がした。


「いいえ。これはあくまで私的な抗い。

貴方達は僕の境界に触れてしまった。


だから僕は狂いましょう。

――…お望み通りに」




もう僕は――

我慢するのは疲れたから。

< 613 / 974 >

この作品をシェア

pagetop