ひめがたり~いばら姫に真紅の薔薇を~
『怒った紫堂にみっちゃんは必ずやられる。みっちゃんはそこまで先は読めないから、単純に芹霞チャン欲しさに突っ走ったけれど』
「お前達の狙いは何だ?」
『藤姫様のご帰還に、元老院は1人多すぎるからね。適当な失脚理由が欲しかっただけさ。まさか、白き稲妻がここまでお茶目で可愛いとは思わなかったけどね。あははははは~』
つまり。
元老院も氷皇も、御階堂のやりたいようにやらせていたのは、あの男をはめる為だったんだ。
全ては…手の内の、"駒"か。
「氷皇。藤姫は何故芹霞を縛れる?」
単刀直入に俺は聞いた。
『それを聞くんだ、気高き獅子は。あはははは~』
意味ありげな笑いが向けられた。
『8年前――
君がしでかしたからじゃないか』
――!!!
『制裁者(アリス)の邪眼の成分は、闇を司る血染め石』
俺の身体の中から――
『今、君の守護石は…
一体何処に在る?』
すっと血の気が引いた。