俺はお前が好きなんだ!!
~悠斗~
ありえねぇ・・・
この世に俺様を無視する女がいるとは・・・
ってか・・・
ムカつく・・・!!!!
なんなんだよッ!
秀って奴には良い顔するくせに!!
なんか、ムカつくんだよッ!!
あ~・・・
苛々する・・・
「ねぇ、西村君。今日は私と帰る約束でしょう?!」
一人の女が俺に言った。
あぁ・・・
そういや、したっけ・・・?
俺は、来るもの拒まずだから、告白されれば誰とでも付き合う。
まぁ、ブサイクな奴は論外だけどな。
そういや、何で俺は奈緒に拘るんだ・・・?
奈緒はどっちかと言うとブサイクだ。
顔はそこまで可愛くない・・・。
何でだ・・・?
何で、俺は・・・
「ね~ぇ、早く帰ろうよ~」
この女ウゼェ・・・。
その時、向こうから、奈緒の友達の声が聞こえて来た。
「ねぇ、奈緒知ってる?」
「あ~、さっき、秀君と帰ったよ~」
「も~!あの2人ラブラブなんだから♪」
この言葉を聴いた時、なんか、カチンと来た。
何故だか分からないけど・・・
「ちょっ・・・どこ行くの・・・!?」
後ろの方で、あの女の声がする。
俺はいつの間にか、奈緒追って、教室を出ていた。