愛羅武勇
「ね、あるなら取って」

「いや、ないから!」

即答。

「じゃ、何でそんなに見てたの。もしかして、俺に見惚れてたとか?ははっ。だったら、お前を彼女にして…」

彼女にして…

なんだろ。

だめだった、とか。

ガ――ン。

「バーカ。よかったんだよ。ったく、可愛いなぁ。食べたくなる」

「イヤ、イヤ、いや、いや…。ちょっと、最後の台詞。恥ずかしいよぉ」

「じゃあ、このまま俺ん家行こうか」

はい―――!?

家。

いえ。

イエ。

IE。

ッ!!
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