愛羅武勇
「おい、こら。意識飛ばし過ぎだ、馬鹿」

Sでた…。

優しいのもいいけど、Sな翔くんも素敵…。

だめだ、自分。

意識を戻せ!

「はぁ…はぁ」

「何、息途切れてんの?マジうけるんですけど」

そんな、どっかのヤンキーみたいな発言やめてぇ。

私の王子様がぁ。

音を立てて崩れてく。

顔は王子顔健在だけどね。

「ん?俺の顔に何か付いてんの?そんなにジロジロ見て。面白いもんでも付いてんだろ。どうせ」

なーんにも付いてないんだけど。

ただ、見つめただけなんですけどぉ…。

それをジロジロ、って。

もうちょっと、ねぇ…。

あるよ、言い方ってもんが。

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