青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
「それだけ大きな組織ってことじゃないか? とりあえず学校にさえ着いてしまえば……遠くから監視されることはあっても直接襲われることはないと思うぜ、きっと」

「でも、僕達と一緒にいると君も危険に巻き込まれるかもしれない……」

「何言ってんの? 俺、天使だぜ? いざとなったら飛んで逃げりゃいい……俺がお前らを守ってやるよ」

 不敵に言ってのけるクヲンの笑みが、仙太には頼もしく見えた。口元が自然と綻ぶ。

 そして、視線を空兎に移すと………


『今日も、にゃんこ(鳴き声:ニャーン) 今日もにゃんこを紹介していきます♪ 今日は───』

「わぁ〜〜〜〜ん!! 可愛ゆぃいいい!! やっぱりこれ見なきゃ学校行けないよね〜〜〜〜っ!!」

 朝見ていた報道番組の最後にやっているコーナーにこの上なく萌えていた。

 どうやら先程の「ダメ!」は、このコーナーを見てないから学校に行っては駄目の意味のことだったらしい。

 仙太とクヲンは、同時に脱力した。


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 『今日もにゃんこ』のコーナーを見終わった空兎は満足した表情で、仙太、クヲンと共に登校した。クヲンは転校の手続き等で職員室へと行っている。


 今、空兎は自分の席で、仲良しのクラスメイトと他愛もない会話を楽しんでいる。

 仙太はというと、窓際に立ってボーッと外の景色を見つめていた。

(そういえば……監視されてるかもって、クヲンがいってたけど……)

 ざっと、窓から見える景色を見回してみる。

 それらしき人影は見えない。

(………簡単に見つかるわけないよな)

 自分達を狙う相手の正体は不明だが、やり口から相当に危険で、巨大な連中だということがわかる。

 犯罪のプロの類いか、本当に空兎の言う秘密結社か、どちらにせよ素人である自分にはどうしようにも出来ない相手だろう。

 なのに、こうも安心感があるのはクヲンのお陰かもしれない。

 仙太は、そう思った。

 彼が「守ってやるよ」と言ったとき、ジョーの言葉のような安心感があった。


 少し悔しい気持ちは否めないが………


 そうこうしていると、教室のドアが開き、担任の萵車が転校生を引き連れてきた。
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