青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
「空兎!」

 仙太が反射的に空兎を押し倒す。


 直後、銃声が二人の耳に届いた。


 押し倒されたことと銃声の音に同時に驚いた空兎だが、背中を強く打ちつけてすぐに苦悶に表情を変えた。

「いつっ!」

「ゴメン!」

 二人のその声が被る。

 それから、けたたましく足音が聞こえてくる。

 かなりの大人数だ。

 それらが倒れている空兎と仙太を瞬く間に取り囲んでいく。

 全員が黒服にサングラス。手には拳銃を構えていた。

「うわ……やば…」

 空兎が周囲の黒服たちの姿に唖然とする。

 彼らは少しでも動けば発砲する。そんな気配をむんむんと醸し出していた。

「これで詰みだな」

 そう言いながらその輪に加わってくる黒服の男がいた。

 灰山だ。

 手には先ほどの銃声の正体であろう、ライフルが握られていた。

「おとなしく降伏しろよ。命、欲しいだろ?」

 灰山の目を見て仙太は戦慄する。本能的に分かる。

 ここで素直に降伏しなければ、彼は容赦なくあのライフルを発砲するだろう、と。

 あの鋭い眼光から凄まじい殺気がひしひしと伝わってきていた。
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