愛しい記憶
~side遥~

「遥くん!」

名前を呼ばれて遥は長椅子から立ち上がった。

「おじさん、おばさん…」

「美沙は!?」

美沙の母親が遥のシャツを掴む。

「今は落ち着いて眠ってます」

遥の言葉を聞いてホッとした顔になるおじさんとおばさん。

「良かった…」

おじさんがおばさんを抱き締める。

それを見て遥は胸が痛んだ。
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