未来の旦那様を選びましょ?
振り返り、頭を傾げながらニコッと笑う流騎に、…ちょっとドキッとした。
周りの女子生徒達はもちろん、目をハートにさせている。
「………。」
ごめん。ごめん。ごめん。
マジでちょっと、
女子生徒に呪われそうで怖いぜ。
―――――――………
――――――………
「屋上って、いいよね」
「…ここ、立ち入り禁止だよ」
あたしは寝転がった流騎の隣に座った。
「…いいんだよ。たまには不良ぶらせてよ」
流騎はそう言って、ゆっくり目を閉じた。
…王子様も色々と大変なんだな。