腐っても探偵。されども探偵。そもそも探偵ってなんだ?
純の昔ながらの友人たちは、彼女のことをこう語る。

普段は大人しいが、本気でキレると手に負えない……と。







「好きにすればいい」


――予想外の応えに、泉流はえ?と目を瞬いた。


「……本気?」

「それであなたと縁が切れるなら安いもんですよ」

「………」


そこにきて初めて泉流から余裕の笑みが消える。


「何訳の解らないこと……ね、早くこの子を追い払ってあたしたちと遊びましょう?」

「うるさい」


猫なで声を奏でる女を一瞥し、泉流はすぅっと息を吸い込む。


「君、さっきからうざったい。僕は純ちゃんの反応が見たかっただけなのにとんだ誤算だよ。というかなんでまだいんの?邪魔なんだけど。さっさと僕の視界から消えてくれない?」


女は開いた口が塞がらなかった。それは彼女の連れも同じのようで、皆して固まっている。今聞いた台詞がとても信じられなかったようだ。

だが泉流は、そんなことお構い無しに更に畳み掛けた。


「聞こえなかった?……………………消えろっていってんだよ性格ブスどもが」









かくして、その場に残されたのは泉流と純の二人きりとなった。
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