舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
「お店、残らなくてよかったの?私、一人でも大丈夫だったのに」


「こんな夜中にひとりで帰せるかよ。危ない」


「…ありがとう」


忘れそうになっていたけれど、怜音はホストグランプリをとるほどのホスト。


ホストの中のホストだ。


こうして女の子に優しくするのは当たり前。


仕事なんだもん。


「本当に、今日はありがとう。だから、来たときに残れるか聞いたんだね」


「ああ。楽しそうな顔見れてよかったよ。息抜きになっただろ?」


「うん」


確かに、最近バレエとバイトしかしていなかった私にとって、WINGでの出来事は本当に刺激的だった。


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