舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
「奈々さん、ミーティングです」


「あ、はぁい!」


涼介が顔を出し、にっこりとほほ笑んだ。


涼介さん…


癒し系…


「ミーティング始めます。代表、お願いします」



涼介の進行でミーティングが進んでいく。


代表とはもちろん、怜音のこと。


怜音のことを『怜音さん』と呼ぶ人もいれば『代表』って呼ぶ人もいる。


涼介は使い分けているみたいだった。


「えーっと、今日は5月の成績発表します。まずは売り上げの5位から」


うわぁ…


なんかテレビで見てるのと同じだ。


私は後ろの方で、そわそわしながらその光景を見ていた。


売上ランキング5位は葵だった。


ハタチなのに、すごいなぁ。


それから順に名前が読み上げられていき、一位は留衣という人だった。


そう言えば写真で前の方にあった人だ。


なかなかホールに出ることのない私は、ミーティングぐらいでしかみんなと顔を合わせることがないので、このときに覚えようと思って、みんなを見渡していた。


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