=寝ても覚めても=【完】
『それ異国の催淫剤入れてみたんだけど。大丈夫?』
仁科は何を言われたのか理解できず、自分の手に持つカップの中の揺れる液体を覗き込んだ。
美しい赤茶の底に、うっすらと溶け残った粉末が見えた。
途端に意味が飲み込めた。
でも液体は飲んでしまった。
『...何か入れたんですか!?』
『そう言っているじゃないか。ただの媚薬だよ、別に死にゃしない』
言われてみれば、妙な味がした。
それにこの顔の熱さ。
『手に入ったから。ちょっと試しに』
『.....』