4人の嵐
「長くないですか…?」
『いや、まだまだ』
絶対長いって!
『お風呂上がりっていいよね』
「もう!はいっ、変態発言したんで終わりです!部屋戻りますよ」
強制的にお礼を取り止めて、永樹さんを促す。
『那子のケチ』
「サービス精神旺盛な方です」
そんなどうでもいい会話をしながら部屋へ戻る。
『ただいまぁ』
永樹さんがゆるい“ただいま”を発すると、他嵐3人がこちらを向いた。
『遅いから心配したよ』
と真人さん。
「すいません…ちょっとアクシデントが…」
『大丈夫なの?』
アクシデントと聞いて私を見つめる一さん。
「なんとか…」
悔しいながら変態ヒーローに助けられてしまって。
『何もなくて良かった』
ニッコリ笑う竜さん。
でも、なんだかずっと元気がない。
美月さんに会ってからだ……。