4人の嵐
「ブヘッ!……痛ッッ」
竜さんの顔を真剣に見つめていると、何故か顔面に枕が直撃。
『レッツ枕投げ!』
そう言って楽しそうにはしゃぐのは一さん。
「何も顔面にあてることないじゃないですかーー!」
私もあてられたお返しに思いっきり枕を投げる。
『那子ちゃん勝負!』
私が戦いに応じたことで戦闘モードになったのか、一さんはどんどん枕を投げてくる。
……テンション高!
『那子は俺が守る』
「ヒーローぶらないで下さい」
私を庇って一さんの前に立ちはだかる永樹さん。
『お前等騒がしくするなよ』
真人さんは窓際でお酒を飲んでる。
ダンディーですよ、真人さん。
『2対1はセコい!竜っ、加勢しろ!』
ただ見てただけの竜さんを真人さんが誘うと、竜さんは思い切ったように『よっしゃ!』と言って立ち上がり、参戦した。