4人の嵐


一side




『……痛っ』


顔に感じた痛みに目を覚ます。


それになんか顔に乗ってる…?




手探りでそれを掴むと、それには体温がある。


人の手…?



このスベスベで小さい手は多分、那子ちゃんだろうな。





…てかなんで那子ちゃんこんなとこにいんの!?
那子ちゃんは1人だけ違う布団の向きで、俺達の足の方で寝てるはず。


詳しく言えば


永 真 俺 竜
樹 人

那子ちゃん



って感じ。




それとももしかして俺が移動してる!?





いや……横にはちゃんと寝息をたてる竜と真人がいるし…。



やっぱり移動したのは那子ちゃんだ。




今は…窓から見える外からして、多分4時くらい……?





全くこんな時間に起こしてくれちゃって…。



どうしたもんかと考えていたら、那子ちゃんがモソモソと動いた。



『竜さん……て、いつも一さんに馬鹿にされて…ますよねぇ…』


微かに笑みを浮かべる那子ちゃん。




……どんな夢だコラ。




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