4人の嵐
「う…ん」
眠る那子ちゃんの顔を眺めてみる。
肌白いなぁ
とか
睫毛長いなぁ
とか。
色々思う。
鼻を摘んで悪戯してみたいだとか。
でも、何も知らずにスヤスヤと眠る那子ちゃんは、本当に何も知らなくて。
俺みたいなヤツが今持っている心で、その白い肌に触れたら駄目なんだろうな
とも思う。
真人には悪いけど、起きてもらって那子ちゃんをもとの布団に運んでもらおう。
俺は今那子ちゃんに触れる勇気がないから。
一side―終―