4人の嵐
はい、と言って自分の分のアップルジュースを私に差し出す永樹さん。
「あ、ありがとうございます」
受け取って机に置こうとすると、
『飲んで』
「へ?…まぁいいですけど…」
疑問をうかべながらも言われた通りにアップルジュースを飲んだ。
勿論口をつけて。
「何ですか?」
やたらと私の飲む姿を見てニヤニヤする永樹さん。
『んー?俺も那子も間接チューしちゃったなぁと思って』
「なっ!!」
そう言えば…!
さっき私も麦茶飲んだし、永樹さんもアップルジュースに口つけてた!
「変態っ!」
『うん、その反応やばい』
「う〜〜」
何を言っても勝てない気がして黙り込む。
『その目も興奮する』
「〜〜っ!!もうっ、永樹さんなんて知りませんっ!」
この頃分かってきたこと。
永樹さんはさらっと変態。
そう、全部さらっとなの。
そのゆるい雰囲気無敵だと思います。