君はガラスの靴を置いていく




きっとこうゆう何も知らない女子に男心がくすぐられるんだ。

何も知らないからこそ自分色に染められる。




『ふーん、俺の名前知ってたんだ。俺も知ってるよ?千花ちゃんの事。生徒会に入ってるんでしょ?』


何故か俺の中のいけないスイッチが入ってしまった

興味が湧いた女には積極的に近付く。



『………み、み宮澤君目立つから名前ぐらいは。
生徒会は……うん、入ってるよ』


ぎこちない返事に俺はニコリと笑いかけた。



『それ、どうしたの?』


それとは糸井千花の人差し指。何かで切ったのか血が滲んでいた。


『今、調理実習で………。包丁で少し…』


だから消毒液を取ろうとしたのか。


『貸して、やってあげるよ』

『…………え……?』


俺は強引に糸井千花の手を引っ張り指を消毒した。その手は小さくて、いかにも女の子って感じ。


手を触っただけなのに糸井千花は真っ赤で、
俺のS心がくすぐった。


『染(し)みない?大丈夫?』


そんな中でも優しさは忘れない。

押して押して押しまくるのが俺のやり方。


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