年上の男


「ところで、明日の予定どうなってる?」

遥がにやけながら聞く。

「あ~、明日から1週間おじさんのコンビニでバイトなんだ・・・どうしてもって言われたらしくて・・・お母さんが勝手にOKしちゃったからさ」

「そっか・・・じゃ、合コンはまた今度ね」

「え?合コンなの?」

「そうよ」

「あ~、行きたかったな~」

「柊子の場合は男目当てじゃなくて、夕飯食べにくるようなもんじゃん・・・1次会でいつも抜けるし」

「だってそれしか楽しみないんだもん」

合コンは行くけど、あまり楽しめた記憶がない。

いつの間にか夕飯が安く食べられるから・・・って感じになってしまった。

「・・・それが・・・・」

「もうやめやめ~~!!」

何が言いたかったか分かったから、ジロリと遥を睨んだ。

「あー、はいはい・・・じゃ、私こっちだから・・・またね」

「うん、じゃーね!」

口を尖らす私に

「ま、怒るなって・・・ププ」

遥は笑って帰っていった。


なんか弱みを握られたみたいで本当にくやしいわ。



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