ｺﾞｰｽﾄｼｽﾃﾑ

あの事故があってから、セナは学校へ行かなくなっていた。
凛からは毎日のようにﾒｰﾙがきていたが、それを見る気にもなれず、セナは携帯の電源を切った。

秀人に会いたい･･･

何も食べず、睡眠をとることもほとんどないままずっと部屋に引きこもっていた。
母が心配して部屋の前に「置いておくからね」と食事を置いていってくれたが、それを食べることはなかった。

写真立ての中で笑うセナと秀人がそこにいた。

会いたい。
もう一度秀人に会いたい･･･
幸せだった頃に戻りたい!!

セナはﾊﾟｿｺﾝを立ち上げるとｲﾝﾀｰﾈｯﾄであることを検索していた。