ゴーストシステム
目の前に秀人がいるのに、その人達には見えていないようだった。
そういえば・・・家を出てくる時も、そばに秀人がいたはずなのに母は何も言ってこなかった。
秀人はセナにしか見えないのか・・・。

「秀人、ちょっと休もう?」

「セナもう疲れちゃったの?」

「うん。ごめんね?」

セナは自販機へ歩いていった。

「秀人、なんか飲みたいのある?」

「コーラ!!」

他の飲み物には目もくれず、コーラを指差した。
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