ゴーストシステム
アナウンスが目的の駅名を告げる。
電車を一歩踏み出すと、熱い風が吹き付けた。
その温度差はまるで天国と地獄だ。

再び改札を抜け、水族館へ歩き出す。
駅から水族館へはそんなにかからない。
少し歩くとすぐに目に入った。

入場券を1枚だけ買う。
ここでもセナは寂しさを感じた。

「お待たせ」

入場券を係りの人に渡す。
ピリピリと半分に切り離され、片方を受け取った。
< 84 / 116 >

この作品をシェア

pagetop