ゴーストシステム
ここから目的の駅まで少し時間がある。
適当な場所へ腰かけた。
この時間帯、あまり人が乗らないのか、見渡しても数人しかいなかった。

冷房がよく効いている。
冷たい風がセナ達にふりかかる。
火照った体にはちょうどいい冷たさだった。

「イルカ・・・久しぶりに見るなぁ」

セナが小声で話し始めた。

「そうだな。またセナと一緒に見れて嬉しいよ」

二人はつないでいた手にキュっと力を入れた。
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