ゴーストシステム
キーンコ^ンカーンコーン・・・

スピーカーから聞こえてくる聞きなれた音が一日の終わりを告げる。

「セナ、帰ろう」

「うん!」

帰りはいつも凛と一緒だ。
秀人は部活をしているので遅くなる。
凛との話はいつも楽しくて、家に着くのもあっという間だった。

「ただいま~」

家に入るとすぐに自分の部屋へ向かった。
かばんを床に放り、ベッドに倒れこむ。
目を閉じると窓から生暖かい風が入ってきて頬を撫でていった。

「今日も暑かったなぁ・・・」

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