ゴーストシステム
いつの間にか寝てしまったらしい。
時計を見ると19:00を指していた。
そろそろ秀人が帰ってくる頃かな。

制服のままだったので着替えることにした。
さっきまで吹いていた風は止んだようだ。
窓から顔を出し、秀人が通ってくるだろう道を見ていた。

すると小さく人が歩い来るのに気づいた。

秀人だ。

秀人は赤信号で止まった。
信号が青に変わり、また歩き出す。

窓から大きく手を振ると、秀人がそれに気づいたようで、笑顔で手を振り返してくれた。

その時だった。
一瞬にして秀人の姿が消えた。

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