私と殺し屋の3ヶ月

机1つ越しに、息子さんの視線が痛いほど突き刺さった。

「お前も殺し屋なのか?若く見えるんだが…」

息子さんの怪訝そうな目に、私は焦りを隠しながら

「はい、零さんの子分みたいなものです…」

と言っておいた。
沈黙の中、テレビの音だけが、やけに大きく聞こえた。


「悪を無くせー!!今こそ犯罪者の居ない美しい地球をー!!
どんな小さい罪も麻薬も1つ残らず消しましょう!!
そのためにまず犯罪者を殺してしまいましょう!!」


テレビの中で、眼鏡をかけた政治家が、実現出来なさそうなマニフェストを語っている。


犯罪者…今の私は、そうなのだろうか?


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