天然姫 と 狼王子
気持ち?…[胡桃side〜]
俊君の様子が変だ……
ずっと険しい顔をしている。
そう考えてると、
美衣が急に質問してきた。
「胡桃のタイプの男子ってどんな人?」
「えっ?私は…どんな時も信じあえる人がいいな。」
「…?例えば、どんな感じ?」
「例えば…自分が危ない目にあっている時に、迷わず助けを呼べる人。みたいな?」
「う〜ん?なんとなく分かるケド…」
「普通は大切な人に傷付いて欲しくないから、その人をその場に呼ばないでしょ?でもそれって、その人を心から信用してないからだと思うんだ。」
「………。」
「助けを呼べるって、危険をおかしてまで自分を助けでくれるって自信がないと、簡単に呼べないんだよ…きっと。」