PIECE of SEVENS
二章

Waste Town

ある日の帰り道


日はもうすでに月と代わり、辺りが暗くなっている


空は街頭の明かりで照らされて、星は全く見えない


その下をいつものようにコンビニによってバス停に向かっていた


ふと凌は「学校サボってどっか遊びにいってみねー?」と提案してきた


「別に学校サボっていかなくてもいいじゃん」
成績下げたくなかったし
無難に答えた


「サボるから意味があんじゃん」
言いたい事はわかる


「んー、サボってかぁ…たしかに面白そうだけど」
さてどうするか
簡単にサボれるから癖が付くのも嫌なんだが


「けどなんだ?怖いのか?チキンか?」
鬱陶しいなぁ…


「そんなんじゃねーよ」
別に怖くはない


その時突然
「あ!わかった!」
凌がひらめいた


「何がー」


「羞花ちゃんに会えないのがいやなんだ!」
(ニヤニヤ)


「ちち、ちげー…くないこともなくないけど」
何いってんだ俺


「そうなんじゃん!」


「うっ、くぅーっ…」
俺の弱みを……くっ!


「羞花ちゃん羞花ちゃん…」


「……」


「羞花ちゃん羞花ちゃん羞花ちゃん…」


「……///」
ら、拉致があかんな…


「あぁー、わかったよ。行くよ行くよ」
あー
言ってしまった


「うしっ!勝った!」


絶対に勝てないと思った




< 14 / 20 >

この作品をシェア

pagetop