PIECE of SEVENS
「んで、どこ行くの?」


「そんなの決めてねーよ」
そんなにきっぱりと
予想通りといえばそうなんだが


「一日で帰れるところなら…」


「は?何言ってんの?一日ではかえんないよ?」


「は?」
『何言ってんの?』はこっちの台詞だ


「取り合えず二日間、二泊三日にしよ」
マジかよー
まぁサボるからには遊ぶけども…思い切りが言いと言うか何と言うか……


そのあと二人はバス停に付き立ちながら行く所を考えていた


「じゃあ、事件のあった北の街、『シーフォー』に行こ」とかほざき出した


「マジで言ってんの?」
遊びってか…危なくない?


「大マジだけど?」
こいつは馬鹿か?


「危ないって!」


「スリルあっていいじゃん!」
馬鹿だった
スリルとかの問題じゃねぇ…


「そこはさすがにヤバいでしょ、普通に考えて」


「またチキンか?そんなことじゃ羞花ちゃ…」


「行きます」
言い切る前に言った

結構、行くことになった


何だかんだ言っても凄く楽しみなのは間違いない


無茶なことをやるからこそ面白いんだ


俺も馬鹿ってことか


< 15 / 20 >

この作品をシェア

pagetop