ノイズ
「…あのさ…文也くんのことなんだけどね」



「文也がどうかしたの?」



「可奈と文也くんは本当に付き合ってないんだよね?」



「前にも言ったでしょ。あたしと文也は兄弟みたいに育ったから仲がいいだけで、全然そんなんじゃないって」



可奈はハッとして沙織の方に首を傾けた。



「沙織…もしかして文也のこと好きなの?」



沙織は布団の中でコクンと頷いた。


毎日のように一緒にいたのに、沙織の気持ちに全く気付かなかったなんて……



ごめんね沙織。



可奈と文也の二人を沙織は一体どんな思いで見ていたのだろう。


可奈は自分の無神経さを恥じた。


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