ノイズ
「…可奈どうかしたの?」



いつの間に目を覚ましたのだろう。


沙織が目を擦りながら可奈を見て言った。



「ごめん。起こしちゃった?」



可奈は申し訳なさそうに沙織に謝った。


可奈がさっき大声で叫んだせいで、目を覚ましてしまったに違いない。



「まだ少し眠いけど、そろそろお母さんが迎えに来る頃だし、気にしないで…」



沙織はそう言って、薄く唇を開いて微笑んでみせた。


まだ顔色は悪いし、体調も良くはないのだろうが、それは可奈も同じだった。


可奈はベッドから起き上がると、薄いピンク色のカーテンを開けた。


そろそろ夕方に近い時刻のはずだが、日射しはまだ強く、遠くでセミの鳴き声が聞こえた。



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