ノイズ
今日の可奈はいつになく頑固だと沙織は思った。


何かあったのだろうか。



「どうしてそう思うの?」



可奈は窓際からベッドに異動すると、沙織の隣に腰掛けた。


何か躊躇うような、伏し目がちの顔がいつもより大人びて見える。



「…ね沙織。人っていつか必ず死ぬよね」



「当たり前じゃない。不老不死じゃないんだから」



「裕美もね。きっと、やりたいことたくさんあったと思うんだ」



「……」



「だけど…もう…出来ないんだよね」


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