メガネ男子は俺様王子さま

「さすがリチャードとでも言いましょうか。あの場の誰もが驚いてましたよ。それにこのカイの雰囲気とじゃあ年末の話題はもらったも同然でしょうね。」



安斎さんは溜め息をつきながら、写真を眺めていました。が、それを机に戻すと

「ま、それはいいとして、問題は今日の撮影です。専属一年の契約を検討してくれ。というのは、このラ・ムールがあるからって断れましたが、これから何度か声がかかるかも知れません…。さすがにJ-pureを断わったら他のモデルに影響が出ます。ラ・ムールとも相談しますが、多分許可が下りるでしょう。逆に顔が売れてた方がインパクトが出ますから、撮るように薦められるかも知れません。」




声がかかるって?


…まさか、また写真撮るんですか?あんな心細いの、またやるんですか?泣きたくなってきました。




「う〜!イチオシで売り出したいけど、約束がなぁ…」




うつむいて涙目になっている私の頭上で、社長さんのイライラした声がしてビクッと身を縮めました。




約束…?


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