メガネ男子は俺様王子さま
「ん~、控え室ないぞ。今日は俺、撮影じゃないから。」
「え…?じゃあ何でここに?あ、瑠奈さんとお約束とかですか!」
ブハッ…
すかさず激しい音がしたと思うと、体をくの字と言わず直角に近い角度まで折り曲げて、瑠奈さんが震えています。
「えっと…瑠奈さん?どうしたんですか?……もしかして、また笑ってます?」
あまりにいつまでも体を小さくしてぷるぷる震えているので、一応、恐る恐る声を掛けてみました。
でも、瑠奈さんは一層小さくなってしまいました。
あの…?
大丈夫…なんでしょうか?
でも安斎さんもカイさんも大して気にしているようではなく、二人で今日の撮影スケジュールを確認したりしています。こちらに視線を向けることもありません。
そんな態度に妙に腹がたって、思わず声を張り上げてしまいました。
「ちょっと!カイさん!安斎さんも、もっと真面目に心配してください!
瑠奈さんの具合が悪いみたいなんです!」