賢者と僕
「聞いた、変人がさー」


「聞いた聞いたやめるんだって」
「らしいねー」


「先生方もやっと動いたんだね」



秀司は反射的にすこし強めに学生集団に
「がり勉がどうしたって?」


学生集団が喋りだした
「変人のことでいいのかな?あの人大学やめるんだってよ」


「違うよ、やめさせられるだよ」


「先生方に変人を止めさせて欲しい学生が署名活動みないのしたらしいのよ」

「ひっどいよなーそれって。」

「それでがり勉は先生に自主退学を進められたんだってみんなの署名活動みせられてショ
ック受けたらしいよ。ハハハハ」

「俺もそうなったら辞めるよーだって学科のみんなに嫌われたんだから、普通ありえないだろう」

「ありえるから変人なんだよ、君も署名活動に協力した一人なのかな。良かったよあんな赤ちゃん殺そうとした奴が先生になんなくて最高たね。」
俺は大声で大声で






「大学になってもイジメかよ!!!」さらに続けて、


「狂ってるお前らなんなんだ、なんなんだよ!たしかにあいつは不器用で赤ちゃんも殺しかけたかもしんないけど、いい奴で努力家でだれよりも人の苦しみをわかる奴だ。」
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