俺様会長は溺愛中

俺様学級委員。誕生。


【那奈SIDE】

時間って早い。 気づけばもう、中学生になっていた。

結局、慎くんは、私立には行かず、公立中学に通っている。
あたしの頑張り返してよ…。
あれから、返事は全くなく、友達として、すごく、仲が良くなった。
まぁ、今でも好きだけど。
「お~い。那奈ぁ~」
そういいながら、慎が顔を覗きこむ。 びっくりしたぁ~。 顔近い…。
今、となりの席は、慎なのだ…
「ごめん。ボーッとしてたぁ~。で何?」
「学級委員だって。男女一人ずつだから、俺とやってくんねぇ?」
「ふ~ん…つか、あたしぃ?なんで」
「お前は、俺の言うことをきいてればいいんだょ~」
そうやって、あごをスッと触る。
「っん…」
慎は、俺様&えっちな人だったってコトを最近知った。
「何~? 誘ってんの?笑 つか、学級委員やる?」
もぅ… やるしかないじゃん。
「ハィハイ。やりますよ…」
「ふっ。よしよし。いい子だ… 先生!俺らやります」
そう言って、私を指差す。
「そう?じゃあ頼んだぞ。はい。みんな拍手!」
この人は、中原拓矢。 うちのクラスの担任。 顔はかっこいぃ。 みんなの兄貴分の人だ。

…ってことで、俺様学級委員が誕生した。
「はぁ…」
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