みにくい獣の子
コンビニに行って、コーラとお菓子と乾電池を買った。
私は0時くらいに寝てしまったが、彼はコーラ片手に起きていたみたいだった
「ん…」
ベッドに入って何時間経っただろう。何かがもぞもぞと動いた気がして目が覚めた。
「り、」
…リクと思われる人間が、あろうことか私のベッドに入っていた。
なんでなんでちょっとなんで
夜闇の暗い部屋の、ベッドの中、私とは別の鼓動が僅かな振動を生み出す。私の顔から変な汗が吹き出る感じがした。
「り、」
リクの頭が少しだけ動いて、ふわふわした髪の毛が私の腕に触った
「……なにしてんだ!」
ぱあんと一発殴ってベッドから押し出す。毛布も一緒に滑り落ちた
「いってェ…うーん…」
「どういうことだ!」
些か小さな声で怒鳴る。リクは寝ぼけた顔と声で私の投げ掛けた疑問に答えた
「えーと、ちょっと人肌恋しくなりまして…」
「はあぁ!?」
「ごめんなさい悪気はないんさごめんなさい」
「部屋から出やがれ」
「ごめんなさいごめんなさい…あー、暖かかった」
リクはアクビをして眠そうに出ていった。時計を見れば2:32。何だったんだ…!
リクが私のベッドに入ってくるなど、あり得ないことだった。
しかし、怖くはなかった。
さっきのリクには、性的な意志が見られなかったからかもしれない。
「人恋しい…って、そんな、急に?」
リク、なんかいつもより変な雰囲気だったな
LOST HIS WAY
少しずつおかしくなる
「みさきさん、か…」
ほとんど満ちていた。
よく見たら僅かに欠けているくらいの月