キミのいる世界で
シャワーの水とお湯を間違えたり、歯磨き粉とシャンプーを間違えたり……。
動揺しているからか。そんな間違いを繰り返し、身も心もボロボロになりながらも、やっと脱衣所まで辿り着く。
着替えている最中も、脳内をぐるぐる回り続ける青年の顔。どうにかその記憶を少女に書き換えられないか努力してみるものの、やっぱりそんなことは無理だった。
頭の方もしゃっきりとして、自分に喝を入れたところで扉を開く。
今後の行動は一つ。何も見ずに、部屋まで一直線!
「――お、さっきの子じゃん」
神様は残酷だ。