私こそ光る☆君~グランプリ編~
「問題ないわ。

こうなると思って、事前に企画運営責任者に問い合わせておいたの。

後でグチグチ言われるのも癪だし、この子たちはあなたにベッタリだから」


さすが志乃さん。

でも、ベッタリって何が?


首を傾げる私に、由依が思い出したというように話しかけた。


「そうそう、ハルちゃんがヒカちゃん助けに行くってきかなかったんだよ?☆」


「ばっ、由依!!

俺様は様子を見に行くと言っただけで別に助けるとは……//」


しどろもどろになって由依の言葉に反論する遥。


あれっ?

なんか顔赤くない?


『ごめんね、遥。

具合悪いのに無理させちゃって。

ありがとう』


まっすぐ見つめて言うと、遥はそっぽを向いて、


「お、おう……//」


と、ひと言つぶやいた。


耳まで赤くなってるけど、大丈夫かな?


その時車内に響いた複数のため息と、


「……ツンデレ」


という清龍の声は見事に私の耳を素通りしたのだった。


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