私こそ光る☆君~グランプリ編~
一難去ってまた一難
「はい、OKです!!
お疲れ様でした!!」
『ふぅ~っ……』
ライブ、バラエティ番組への出演、雑誌のモデル、ダンスや歌のレッスンなど、私は相変わらず忙しい日々を過ごしていた。
最初の頃は仕事をやり切ったという達成感を支えに頑張っていたが、最近はそれすら感じる間もなく、家に帰った瞬間倒れこむように眠ってしまう。
ものすごく充実した毎日だけどね……。
『志乃さん、次の仕事は?』
「雑誌のスチール撮影よ」
『またモデルですか……』
横を小走り気味に歩く志乃さんに、同じように小走りで歩きながら尋ね、その答えに肩を落とした。
冬物の撮影って、たくさん着込まなくちゃいけないから着替えるのに時間がかかって大変なんだよね……。