私こそ光る☆君~グランプリ編~
「本当?☆」


あっさりと引っかかって、由依はそれはもう目をキラッキラさせながら問う。


ここでウソなんて言ったらどうなるんだろうか?


もちろんそんなことを言えるはずもなく、快諾した。



「お前らいつまでイチャイチャしてんだ?

スタッフが呼びに来てるんだ。

早く立て」


由依を私から引き剥がすことに失敗した遥が、不機嫌そうにドア付近からこちらへ言いやる。


そう、この部屋実は局の楽屋なんだよね……。


毎週水曜放送のレインガーデンの冠番組“レインな時間”の撮影で集まっていたのだ。


スタッフさん来てたんだ。


『っていうか、清龍と紫水は?』


首を巡らすが、室内に2人の姿はない。


「お前が遅いから先に行ったんだろうが!!」


やばっ……。

これ以上怒らすと絶対キレる!!


『ごめん、今行く!!』


身の危険を感じ、由依と2人、楽屋を後にした。


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